高校入試情報

令和5(2023)年度から愛知県公立高校の入試制度が変わります。

 

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令和5(2023)年度の入試から,新しい制度が導入されます。

新しい入試では出願から学力検査・面接までが2月中旬から下旬にかけて実施されます。

一般選抜において出願できる高校が2校なのは今までどおりですが,学力検査は従来2回だったものが1回になります。

また,特色選抜という新しい制度も導入されます。

以前の入試制度から新しい入試制度がどのように変わるのかは,こちらから確認してください。

志望校の選択(公立)

全日制の高校は,AとBの2つのグループに分かれています。
受検校への出願は,AとB2つのグループからそれぞれ1校ずつ最大2校まで受検できます。1校だけの受検もできます。

 

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普通科を受検する上では,学区の制限があります。学区は尾張と三河の2つに分かれ,住んでいる学区内の学校しか受検できません。

さらに,尾張学区に住んでいる受検生は,受検できる学校群が1群と2群に分けられ,同じ群の学校どうしでしか受検できません。三河学区では,学校群の指定はありませんので,グループが異なればどの学校でも2校受検できます。

専門学科と総合学科は全県1学区で,居住地にかかわらず,AおよびBグループからそれぞれ1校ずつ2校まで受検できます。

 

普通科を受検する場合は,尾張と三河の学区の制限があるよ。尾張学区は,学校群の制限もあるよ。

 

尾張学区

普通科2校 志願の組み合わせ

AとBからそれぞれ1校,同じ群の中から選択できます。

必ず1群か2群かを決めて出願します。

 

イメージ図

 

  • 1群・2群の両方に掲載されている高校は1・2群共通高校です。
尾張1群
Aグループ Bグループ
旭丘 名古屋西
惟信 中村
松蔭 鳴海
昭和 天白
熱田 春日井東
豊明 日進
日進西 東郷
犬山南 犬山
江南 尾北
小牧 小牧南
一宮北 丹羽
一宮南 一宮西
尾西 木曽川
津島 美和
海翔 半田
半田東 大府東
常滑 阿久比
内海 東浦
武豊
名東 菊里
  富田
尾張2群
Aグループ Bグループ
明和 千種
松蔭 守山
名古屋南 瑞陵
瀬戸西 瀬戸
春日井 春日井東
春日井西 春日井南
高蔵寺 旭野
長久手 犬山
新川 小牧南
一宮 西春
一宮北 一宮興道
尾西 木曽川
津島 津島東
津島北 美和
稲沢東 五条
海翔 横須賀
常滑 大府東
東海南 阿久比
大府 東浦
内海 武豊
向陽 桜台
山田

 

三河学区

普通科2校 志願の組み合わせ

AとBからそれぞれ1校選択できます。群の区分はありません。

 

イメージ図

 

三河群
Aグループ Bグループ
衣台 豊田西
豊田北 豊田
豊田南 豊野
加茂丘 松平
足助 三好
岡崎 岡崎北
岡崎西 幸田
岩津 碧南
刈谷 刈谷北
安城 安城東
西尾東 安城南
一色 西尾
高浜 吉良
豊丘 知立東
豊橋南 時習館
福江 豊橋東
国府 成章
御津 小坂井
  蒲郡東
  田口
   

 

 

全県

専門・総合学科 志願の組み合わせ

AとBからそれぞれ1校,どこでも志願できます。ただし普通科と併願するときは学区の制限があります。

 

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■愛知県の学区(全日制普通科)

尾張学区の市郡
名古屋市・瀬戸市・春日井市・尾張旭市・長久手市・豊明市・日進市・愛知郡・一宮市・犬山市・江南市・小牧市・稲沢市・岩倉市・津島市・愛西市・清須市・北名古屋市・弥富市・西春日井郡・丹羽郡・あま市・海部郡・半田市・常滑市・東海市・大府市・知多市・知多郡 
三河学区の市郡
岡崎市・碧南市・刈谷市・安城市・西尾市・知立市・高浜市・豊田市・額田郡・みよし市・新城市・北設楽郡・豊橋市・豊川市・蒲郡市・田原市
全県域
篠島(知多郡南知多町)・日間賀島(知多郡南知多町)・佐久島(西尾市一色町)

 

■受検の例外<調整区域>

以下の居住地の受検生は,普通科を2校受検する場合,該当する通学区域(学区)以外の学区の高校も受検できます。

 

学区 居住地 学区外の受検できる学校
尾張学区 大府市・豊明市 刈谷高校 三河A
刈谷北高校 三河B
知立東高校 三河B
知多郡東浦町 刈谷高校 三河A
刈谷北高校 三河B
知立東高校 三河B
高浜高校 三河A
日進市・愛知郡東郷町 豊田西高校 三河B
豊田高校 三河B
衣台高校 三河A
三好高校 三河B
三河学区 刈谷市・知立市 豊明高校 尾張1群A
大府高校 尾張2群A
大府東高校 尾張群共通B
東浦高校 尾張群共通B
高浜市 東浦高校 尾張群共通B
豊田市・みよし市 東郷高校 尾張1群B
日進高校 尾張1群B
日進西高校 尾張1群A
尾張学区 知多郡南知多町篠島
知多郡南知多町日間賀島
学区に関係なくA・B グループから1校ずつ選べる。※尾張学区で2校受検する場合は,同一群内からそれぞれ選択する。
三河学区 西尾市一色町佐久島

志望校の選択(私立)

私立高校

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現在,愛知県内には私立高校が55校あり,45の学校法人によって設置・運営されています。いずれの学校も独自の校風を持ち,自由で明るく,特色ある教育を行っています。愛知県では,中学校卒業者のおよそ3分の1の生徒が私立高校へ進学しています。

 

私立高校の中には,中学校を併設しているところもあり,ここでは中高一貫教育を実施しています。また,私立高校の大きな特色のひとつに,男女それぞれの特性を伸ばす教育を目指す男女別学校があります。

 

最近,大学進学実績をあげている私立高校や併設の大学を持つ私立高校に人気が集まっています。また,令和2年度より愛知県独自の授業料軽減補助制度が拡充されたことにより,私立高校においても実質授業料無償化が行われ,さらに私立高校人気が高まっています。

 

推薦入試・特色入試(私立)

推薦入試や特色入試では,1人1校のみ出願できます。推薦入試や特色入試で合格した場合,原則として他の高校には出願できません。
推薦入試の出願条件は,その学校が第1志望であることと中学校長の推薦が受けられることが条件です。
特色入試の出願条件は,その学校が第1志望であることと,各高校が「求める生徒像」に合致する生徒であれば,中学校長の推薦は不要です。
なお募集人員に対する募集枠は,80%以上の高校もあれば,20%程度の高校もあります。

 

一般入試(私立)

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一般入試の試験日は,複数の私立高校が受検できるように3日間に渡っています。(令和5年度入試より1月下旬に実施)
試験科目は5科目実施の高校が多数を占めており,一部の高校で3科目実施のところがあります。
また,面接や実技試験を実施する高校もあります。
詳細は,各高校のウェブサイトや,実際に学校を見学することなどによって知ることができます。

出願から合格まで(公立高校)

出願

推薦選抜

出願から合格発表までを2月上旬に行います。

推薦選抜はすべての高校・学科で実施されます。

志願先の高校を第1志望とする人で,各高校が示す条件を満たし,中学校長の推薦を得た人が出願できます。

募集枠は,普通科は募集人員の10%から15%程度です。専門・総合学科は,募集人員の30%から45%程度です。

入学検査では面接は実施されますが,学力検査は実施されません。

なお,特色選抜との併願はできません。

特色選抜

出願から合格発表までを2月上旬に行います。

特色選抜は一部の高校・学科で実施されます(音楽科と美術科では実施しません)。

志願先の高校を第1志望とする人で,将来の進路目標やその高校・学科で学ぼうとする意欲,学科・コースに関する分野での能力や実績が重視されます。

募集枠は,募集人員の20%程度を上限とします。推薦選抜の定員枠とは別に定められます。

入学検査では面接が実施されます。また,作文・基礎学力検査・プレゼンテーション・実技検査のいずれかが実施されます。どれを実施するかは高校ごとに異なります。

なお,推薦選抜との併願はできません。

 

一般選抜

出願から合格発表までを2月10日頃から3月上旬にかけて行います。

一般選抜は,すべての高校・学科で実施されます。

推薦選抜や特色選抜の合否結果を確認してから出願することができます。また,推薦選抜や特色選抜で出願したところとは違う高校にも出願できます。

A・B2つのグループからそれぞれ1校,合計2校まで出願することができます。第1志望校だけへの出願もできます。普通科へ出願する場合は,住んでいる学区内での学校に限ります。尾張学区で普通科2校へ出願する場合は,同じ群内の2校の組み合わせに限ります。2校へ出願する場合は,第1志望校と第2志望校をあらかじめ決めて出願します。

同じ学校の普通科と専門・総合学科へ出願することはできません。

志願変更は,1校のみ可能です。尾張学区の普通科間の志願変更は,同じ群の中でしか行えません。
(同一校内で学科変更することもできます)

志願変更を行う場合は,志望順位の変更も可能ですが,志望順位のみの変更はできません。

1校志願から,2校志願へ志願校を追加することはできません。

2校志願から,1校志願へ志願の取り下げもできません。

学力検査

一般選抜において実施されます。

学力検査は,第1志望校で受検します(学力検査の受検回数は1回)。2校に志願した場合は,学力検査の成績を第1志望校と第2志望校の両方で用いて合否の判定を行います。

 

実施される科目は,国語,社会,数学,理科および外国語(英語)で行います。各教科の満点は22点で,合計得点の最高は110点です。また全校で同一の採点基準とするため,解答用紙はマークシート方式が採用されます。

 

調査書

出願に際して,入学願書等とともに志望校に提出される合否決定用の資料。 

①学習の記録(教科評定) 

教科ごとに,中学3年の評定が記録されます。5段階の絶対評価で,合否決定では9教科の合計点が採用されます(推薦選抜の推薦書には,中学2年の評定が記録されます)。

※一部専門学科では,特定教科の傾斜配点を行い,教科評定が1.5倍されます。
 →美術科(美術),音楽科(音楽),スポーツ科学科(保健体育),国際英語科・国際教養科(外国語) 
※私立高校へは,2学期の評定が記録されます。

②総合的な学習の時間の記録 

中学3年間または特定の学年における顕著な事項等の記録

③特別活動の記録

学級活動,生徒会活動,学校行事での活動の記録

④行動の記録

基本的な生活習慣,健康・体力の向上,自主・自立,責任感,創意工夫,思いやり・協力,生命尊重・自然愛護,勤労・奉仕,公正・公平,公共心・公徳心
上の項目において,十分に満足と評価できるものについて記録される。

⑤特別活動以外の諸活動の記録及び特技

体力・運動能力に優れ,運動の分野での活動が顕著,文化的・社会的活動が顕著,特技
上の項目において,顕著な事実がある場合について記録される。

 

★①~⑤までの評価を総合して合否決定の資料とします。
★①の「学習の記録(教科評定)」は,合否決定の重要な要素となっています。 合否決定においては,合計点を2倍した値,最高90点を満点としています。
※傾斜配点を行う一部の専門学科では最高95点満点となります。

面接

面接は,推薦選抜や特色選抜では必ず実施されます。

一般選抜の面接は入学願書を提出した高校で行います。
ただし,面接を実施するかどうかは各高校が決定しますので,第1志望校,第2志望校ともに面接を実施する場合は,それぞれの高校に面接を受けに行く必要があります。

合格者の決定

各高校は,まず推薦選抜と特色選抜における合格者を決定します。合格者の発表は2月上旬に行われます。

推薦選抜

学力検査は行わず,中学校から提出された推薦書や調査書,面接の結果等の資料により,総合的に判定して合格者を決定します。

 

一部の高校・学科では実技検査が実施されます。

(音楽科,美術科,スポーツ科学科,デザイン科(名古屋市立工芸のみ))

特色選抜

志願者本人が記入する志望理由書や調査書,面接の結果,そのほかに作文・基礎学力検査・プレゼンテーション・実技検査のいずれかから高校が選択した1つを行います。

将来の進路目標やその高校・学科で学ぼうとする意欲,学科やコースに関連する分野での能力や実績が重視されます。

それらの結果から総合的に判定して合格者を決定します。

一般選抜

まず各高校では,受検生の学力検査の得点を県のコンピュータに登録します。

その後,各高校は第2志望の志願者も合わせた学力検査の得点を,県のコンピュータからダウンロードして,学力検査の得点・調査書・面接(実施する高校のみ)などの結果を加えて校内順位を決定します。

 

決定した校内順位は,県のコンピュータに登録され,全ての高校の校内順位データをコンピュータで処理して各高校の合格候補者が決まります。

各高校は合格候補者の名簿をダウンロードして,最終的な合格者を決定します。

 

なお一部の高校・学科では実技検査が実施されます。

(音楽科,美術科,スポーツ科学科,デザイン科(名古屋市立工芸のみ))

合格発表

Aグループ・Bグループとも同じ日に合格者を発表します。

合格発表は3月上旬に行われます。

受検した高校において,「本校に合格」,「相手校に合格」の別がわかるように掲示されます。

合否の決まり方

校内順位の決定

学校(出願校)で行われる作業

①校内順位の決定

一般選抜において合否を決めるのは校内順位です。
校内順位は,中学校から提出された調査書や学力検査の得点,面接(実施する高校のみ)等の資料により決定します。
校内順位の決定は,評定得点と学力検査点を使い,各高校があらかじめ選択するⅠ~Ⅴの「校内順位の決定方式」によって得られた数値をもとにして総合的に行います。

 

従来は,調査書の評定と学力検査の得点の両方の順位が,一般入学募集定員内であるものを「A」とし,それ以外を「B」と区分して,「校内順位の決定方式」は「B」の受検者にのみ適用していましたが,今後この方式は「A」「B」の区分をなくし,すべての受検者に適用されます。

Ⅰ (評定得点)+(学力検査合計得点)  =評定と学力検査を同等に扱う。
Ⅱ {(評定得点)×1.5}+(学力検査合計得点)  =評定に重みをつけて順位付けを行う。
Ⅲ (評定得点)+{(学力検査合計得点)×1.5}  =学力検査に重みをつけて順位付けを行う。
Ⅳ {(評定得点)×2} + (学力検査合計得点)  =評定にさらに重みをつけて順位付けを行う。
Ⅴ(評定得点)+ {(学力検査合計得点)×2}  =学力検査にさらに重みをつけて順位付けを行う。

※評定得点は調査書の9教科の評定合計を2倍した数値(最高90点)とします。
※学力検査の得点は,各教科22点満点で,合計得点の最高は110点です。

合格繰上げ

教育委員会で行われる作業

②志願者の繰上げ作業と合格候補者名簿の作成

・各高校の校内順位を元に,高校ごとに重複合格者を除き,志望校順位の繰上げを行います。
・集計された合格候補者名簿を学校に戻します。
・各学校は,合格候補者名簿に基づいて最終的な合格者を決定します。

繰り上げ処理のモデル

合格繰上げ

 

 

 

タイプ別に見た,校内順位の分布比較(タイプ別校内順位決定モデル)

★校内順位別分布領域 オレンジ→黄→緑(入試総合点の高い順)

タイプⅠ

【評定得点+学力検査合計得点】

評定得点と学力検査合計得点を同等にみた場合

 

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タイプⅡ

【(評定得点×1.5)+学力検査合計得点】

評定得点を重くみた場合

 

 

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タイプⅢ

【評定得点+(学力検査合計得点×1.5)】

学力検査合計得点を重くみた場合

 

 

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タイプⅣ

【(評定得点×2)+学力検査合計得点】

評定得点をさらに重くみた場合

 

 

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タイプⅤ

【評定得点+(学力検査合計得点×2)】

学力検査合計得点をさらに重くみた場合

 

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校内順位の決定方式は各高校が選択します。
中学校での普段の学習への姿勢や,学力検査で実力を発揮できるなど,各高校が生徒に期待するものを選択します。

 

学力検査合計得点や内申点の重みを変えることで,式によって「入試総合点」が変わり,校内順位が違ってくるんだね。

学費

公立高校の入学料・授業料

入学料

課程 愛知県立 名古屋市立 豊橋市立
全日制 5,650円 5,650円
定時制 2,100円 2,100円 なし
通信制 500円
専攻科 5,650円
  • 豊橋市立は、豊橋高等学校(単位制・定時制)1校のみです。

 

授業料(年額)

課程 愛知県立 名古屋市立 豊橋市立
全日制 118,800円 118,800円
定時制

14単位まで

22,800円 32,400円 24,000円

15~19単位まで

27,600円

20単位以上

32,400円
通信制

1単位につき

336円
専攻科 118,800円
  • 上記の他、教材実習費、PTA会費、修学旅行の積立金等が徴収されます。

 

公立高校では、平成26年度4月入学生から「高等学校等就学支援金」の支給がはじまりました。所得等の要件を満たす世帯については就学支援金の支給の対象となります。

「高等学校等就学支援金」は全世帯の約8割が対象となり、対象となる世帯では入学料・授業料の負担がなくなり、公立高校の学費は無償化されました。受給の手続きは入学後に各学校で行います。入学後、各学校からの案内に従ってお手続きください。

愛知県における就学支援金制度や奨学金の詳細については、下記のウェブサイトでご確認ください。

 

県立学校入学料・授業料及び就学支援金制度について

国立公立私立を問わず、高校等の授業料の支援として「就学支援金」が支給されます。返済する必要はありません。

 

 

 

愛知県高等学校等奨学金について

生活保護世帯、住民税非課税を対象に、教科書費、教材費、学用品費、通学用品費など授業料以外の教育費を支援する制度です。返済する必要はありません。

 

 

 

私立高校の学納金と減免制度

「私立高校の学費は高い」とのイメージがあるかもしれませんが、助成金を活用すれば学費の負担が大きく軽減できるようになっています。令和2年度より愛知県では、家庭の経済状況などによらず、私立高校への進学という選択の幅が広がるように、私立高校の授業料減免制度が拡充されました。

 

また、名古屋市をはじめ、県内の多くの市町村が独自に授業料の補助制度を設けています。
「私立高校の学費は高い」という状況は、補助制度により変わりました。詳細は下記のウェブサイトや、居住している市町村のウェブサイト等をご確認ください。

 

愛知県授業料軽減補助金(高等学校)について(保護者の負担軽減)

私立高校に進学する生徒には、国の就学支援金に加えて、愛知県独自の授業料軽減補助と、入学納付金の補助が受けられます。